京一と果奈枝
そっけないのは、重々承知している。すねていて、どこか見て、そっけない表情の美しい少女果奈枝。長い黒髪が、美しい少女。
「風邪をひいたのだね、横になるといいよ」
なんて、落ち着いた兄の手のひら、密やかな声を熱い額にかんじながら、眠る 夢の中で、赤と黒が折り重なり目前に迫ったあと、妖怪がでてきて、お祭りの笛太鼓の音色がした。夢うつつに、狐目の京一が振り返る。
兄は妹との関係を考えて、いつも控えめに目立つことを避けて、裏道を帰ってくる。妹も、肉欲から目を背けようとして、いつも失敗する。
熱をもてあまし、眠るベッド、その、背後から、京一兄さんが、お尻を割ってまさぐってくる。 そのあと、大きな男根が、入り口を何度かこすり、中を熱く出入りしはじめた。
いけない兄と妹の赤黒い部屋
あ‥‥あ‥‥あ‥‥と、言う声と、ぎし‥‥‥‥ぎし‥‥‥と、ベッドが強くきしむ音。兄は、冷静に見えて、いやらしく助平だ、
あ、あ、あと、涙をこぼしながら、しりゆ強く抜かれる。悲しくて、涙がこぼれる。悲しめば悲しむほど、責めは激しくなり、ベッドは壊れそうなほど、きしむ。
「兄さん、兄さん、深い、やめて」と、熱く喘ぐ声が、部屋にこだましている。いいよ、いいよ、と京一は化け物か悪夢のようにささやきながら、妹と墜ちてゆく
。いいわ、いい!と大胆に自分から腰をうごかしはじめる。
はあ‥‥はあ‥‥‥あ‥あ‥あ‥あ‥
、
ただただ堕落した時間が、すぎてゆく。
完